フードロスの原因は我々一人ひとりにあるんだよっていう話
食品削減法案成立へ
ヤフーニュース経由で毎日新聞の記事が出ていました。
まだ食べることができるのに廃棄される「食品ロス」を減らすための基本政策を盛り込んだ食品ロス削減推進法案が、今国会で成立する見通しになった。
食品ロス削減法案、成立へ 超党派議連が提出 フードバンク支援義務づけ - 毎日新聞
食品の廃棄は削減すべきですが、どうしてこの様な状況になってしまったのでしょうか?
原因を考えてみました。
① 食べ残し
真っ先に思い浮かぶのは、飲食店での食べ残しや、家庭での食べ残しです。
家庭においても食品ロス全体の約半数にあたる年間約302万トンが発生しています。
もったいない!食べられるのに捨てられる「食品ロス」を減らそう | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン
とても驚いたのは、家庭からの廃棄が食品ロスの半数を占めているという事実です。
② 消費者の選択
食品の廃棄というと、スーパーやコンビニで棚に余った商品を廃棄する姿が想像できると思います。
当然、それらの店舗での需要予測ミスというのも一因となりますが、消費者が賞味期限に敏感すぎるという事もあるのではないかと思います。
私もそうですが、幼い頃から賞味期限に気を付けて買う様に教わっているため、例えば牛乳を買う場合に同じ製品なら1日でも長い賞味期限のものを手に取ってしまいます。
③ イベントの多様化
食品廃棄における有名な事例として、恵方巻きの廃棄が挙げられます。
節分に向けて販売される「恵方巻き」の売れ残りが大量に廃棄されている問題を受け、農林水産省が業界団体に対し、食品廃棄の削減を呼びかける事態になっている
恵方巻き大量廃棄の悲劇防げるか 国が呼びかける事態に:朝日新聞デジタル
恵方巻に限らず、クリスマス、バレンタイン、土用の丑の日など、イベントの度に大量の食品がお店に並べられ、イベント当日の夜には、処分販売→廃棄という結果を招いています。
しかし、消費者がそれらのイベントを楽しんでいるのも事実です。
④ 3分の1ルール
知らない方もいるかもしれませんが、日本の食品業界には「3分の1ルール」というものがあります。
例えば賞味期限6か月のお菓子の場合、メーカーは製造から2か月以内に小売に納品しなければならず、小売は次の2か月で販売しなければならない。それを過ぎると商品は棚から撤去され、返品・廃棄対象になる
フードロス減らない背景に日本の食品業界「3分の1ルール」|NEWSポストセブン
こうしたルールにより、賞味可能な食品が廃棄されているのです。
では、どうしたら良いのか?
一人一人が、必要なものを必要なだけ入手して、必要なだけ食べる。
そうする事が理想的ではあります。
とは言え、ものが溢れかえった世の中で、消費者もお店もその様な選択は中々しないのではないでしょうか。
そういう意味では、今回の様に国が何らかの制限をかけていくことは重要です。
しかし、もっとも大切な事は、一人一人がこの様なニュースをキッカケに「食べ物」の大切さを認識して意識を変えていく事だと思います。
まとめ
長々と書いてしまいましたが、日本の人口減少や物流危機という現状を考えると、これまでの様に物が溢れかえる世の中は終わると思うんですよね。
そういう事も踏まえて、我々一人一人がフードロスの問題に取り組む必要があると思っています。
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