beikunのブログ

日々感じた事を綴っていきます。偶然を楽しもう!

【注意】知ってる人からのWord添付文書に注意!Emotetの話

私の経験上では、毎年このくらいの時期になると、マルウェアの被害が増える傾向にあります。

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実際、取引先を装った巧妙なメールが届きました。

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数年前から、「請求書」「見積」などのタイトルをつけ、受信者に重要なメールと誤認させ添付ファイルを開かせマルウェアに感染させる手口が広まっていましたが、これらのメールは不自然な内容のものが多く、実際には添付を開く事なく削除されていたケースも多いと思います。

しかし、このメールは以前のものと比べると自然な内容で思わず開きたくなってしまいました。

 

Emotet

調べたところ、今この手のマルウェアが流行っているとのこと。

www.ipa.go.jp

www.jpcert.or.jp

 

Emotetのポイントは次の通りです。
  • やり取りしたことのある実在の相手の氏名やメールアドレスが載っている
  • やり取りしたメールの内容が流用されている
  • 正規のメールへの返信を装っている

 

今までは、やり取りした事が無い相手からの偽装メールが多かったのですが、Emotetはやり取りしたことのある相手というのが怖いです。

しかも、メールの内容が流用される事で、非常に自然な文章に仕上がり、さらに怖さが増します。

 

それだけではない。

こちらで説明されているように、一度マルウェアに感染してしまうと、別のマルウェアが入り込むための入り口が作られてしまいます。

特にランサムウェアに襲われたら終わりです。

www.itmedia.co.jp

 

先日、中小企業のランサム被害についてのニュースが出ていました。

www.nhk.or.jp

ランサムウェアの被害で実害を被るのはもちろん、マルウェアに感染すると、取引先へのメールが配信される加害者になってしまう可能性もはらんでいます。

中小企業であってもマルウェア被害というのは重要なのです。

 

対策

上記IPAのサイトによると、Emotetに限らずマルウェア対策では、次のような事が重要です。

  • 身に覚えのないメールの添付ファイルは開かない。メール本文中のURLリンクはクリックしない。
  • 自分が送信したメールへの返信に見えるメールであっても、不自然な点があれば添付ファイルは開かない。
  • OSやアプリケーション、セキュリティソフトを常に最新の状態にする。
  • 信頼できないメールに添付されたWord文書やExcelファイルを開いた時に、マクロやセキュリティに関する警告が表示された場合、「マクロを有効にする」「コンテンツの有効化」というボタンはクリックしない。
  • メールや文書ファイルの閲覧中、身に覚えのない警告ウインドウが表示された際、その警告の意味が分からない場合は、操作を中断する。
  • 身に覚えのないメールや添付ファイルを開いてしまった場合は、すぐにシステム管理部門等へ連絡する。
  • また、PC利用者に対する情報共有や教育も重要です。

     

    ちなみに、マルウェアとウィルスの違い

    昔はコンピューターウィルスと言っていたのですが、最近はマルウェアということが多いです。

    何が違うのでしょうか?

     

    www.jnsa.orgこちらにある通り、マルウェアは不正かつ有害な動作を行う意図で作成された悪意のあるソフトウェアや悪質なコードの総称であり、コンピューターウィルスはマルウェアの1種です。

     

    まとめ

    12月は師走と言われるように、結構忙しい方が多いのではないでしょうか?

    そんな時期に、マルウェアに感染して、それを足がかりにランサムウェアに感染したら最悪です。

    そうならないためにも、日頃から対策を施すとともに、不審なメール等に警戒するようにしましょう。